残暑厳しい9月8日(金)、京都 西本願寺近くの伝導院にて、浄土真宗(本願寺派)布教使課全寮制コースの研修講師を務めました。
伝導院は、築地本願寺を造った東京帝国大学教授 伊藤忠太氏が1912(明治45)年に設計した伝統ある建物で、現在は一般公開されていません。当日は、そんな歴史的建造物に全国から集まったおよそ40名の若き僧侶に向けて、3時間の講義を行いました。
ひきたよしあきは浄土真宗にも親鸞聖人の教えにも詳しいわけではありません。教えることができるのは、行政、企業、大学、小中学校をはじめ、老若男女さまざまな方たちの前で日々語っている「いま必要なコミュニケーションのあり方」「言語活動におけるネットの影響」「人々のメンタル」などです。しかし、僧侶たちは日頃の学びとは趣を異にするこの講義に、熱心に耳を傾けてくださいました。
なかには明治大学出身の僧侶の姿も。話してみると、ひきたよしあきの自宅近くにあるお寺の方と知りびっくり。仏教と、その教えを説く僧侶が身近であることを実感しました。
浄土真宗「伝わる伝導プロジェクト」に携わってから早2年。今回の研修も2回目になります。このあとも、京都、大阪、東京での講義が予定されていて、ただただご縁に感謝するばかりです。
親鸞聖人が生きた平安から鎌倉の世は、天災が続き、政治が乱れ、戦争も起きました。よく見れば、いまもこれに似た状況です。
旧態依然とした体制があちこちで崩れはじめ、新しい世の中のカタチがまだ見えない時期だからこそ、親鸞聖人の教えを学ぼうとする人も多いのでしょう。
若き僧侶の皆さんには、これからますます安寧の教えを多くの人に伝導してほしいと思います。
こちらも勉強になりました。ありがとうございました。